2016.10 町の空き家改修事業

町の空き家改修事業で移住者が住む住宅のリノベーションを行いました。
移住者用の住宅として生まれ変わらせるために、リビングとキッチンのデザインと施工を担当しました。
(デザイン施工:Kaag project)

キッチンの位置の変更

この空き家は、平屋建てで、西側、中央、東側にそれぞれ部屋があり、既存キッチンは中央の部屋にありました。
その部屋は北側と南側に窓があったのですが、薄暗い印象だったため、思い切ってキッチンを移動させることにしました。
移動先は道路と庭に近い西側の部屋。
入居者が畑づくりにチャレンジしたいと希望していたため、新しいダイニングキッチンでは、自分が作った畑を眺めながらご飯やお茶ができる空間にすることにしました。

その人の生活に合わせた間取り

キッチンは朝の日が入りやすい東側に位置させたほうがよいと聞いたことがある人もいるかもしれませんが、必ずしもそれがいいということではありません。
家には、必ずそこで生活する人がいます。
人が快適に気持ちよく暮らせるのであれば、そういった常識にとらわれる必要はないと私は考えます。

この家に住む人が、大好きな畑を眺めながらくつろげる。そんな場所があったほうがいいと思ったので、今回のキッチンの移動を決めました。

before after

キッチンがあった部屋は、寝室になりました。
男性の一人暮らしのためクロスの色はご自身に選んでもらい、落ち着いた紺色になりました。
ワンルームですが、ワークスペースとベッドスペースをわけるために、格子状の間仕切りをつくりました。

西側の部屋はダイニングキッチンになりました。
炊飯器や電子レンジも納まるオリジナルキッチンを制作し、収納家具ができる限り不要なシンプルな暮らしができるようにしました。

ダイニングスペースは40センチほど掘り込むことで、腰掛けができ、大人数が集まっても椅子やソファのいらないようなつくりにしました。

備え付けのテーブルからは、庭が眺められ、お気に入りの畑を見ることができます。
道路からは距離があるため、視界が気になることもありません。

町民によるDIY

町の移住促進事業として取り組んだため、仕上げ作業には町民のみなさんにも手伝ってもらいました。
移住者を迎え入れる町民によって完成させることによって、この家が移住者と町民との接点になればと思っています。